2009年7月22日水曜日

天の岩戸

 46年ぶりの皆既日食を楽しみにしていましたが、生憎の天候でした。もちろん東京では75%の部分食ですから、皆既の様子はメディアの映像で知るしかありません。インターネットはアクセスが殺到してついにライブ映像が観られず、結局テレビで観ていました。民放は喧しいだけでしたが、NHKの硫黄島からと太平洋上の映像が、皆既日食の美しさを伝えてくれました。

 50年前のこどもの頃に、「日本誕生」という映画(1959年・東宝、稲垣浩監督)がありましたが、天岩戸のシーンを記憶しています。天照大神が原節子で、天宇受女命(アメノウズメノミコト)が乙羽信子というのは今回あらためて調べ直しましたが、乙羽信子は思い出しました。ちなみに日本武尊(ヤマトタケル)は三船敏郎でした。いまは日食のメカニズムがわかっていますが、古代の人には怖ろしい神秘のことであったでしょう。しかしそれがまた神話を生むわけですから、人間の想像力と創造力は素晴らしいと思うのです。
 卑弥呼が死んだ年と推定されているのが西暦248年だそうですが、247年と248年に連続して皆既日食があったということを知って、なにやら不思議な感動でした。