コンサート会場は、3000人収容の世宗文化会館です。プログラムは初期のレパートリーと昨年のツアーの演目から選ばれた、いまのオーケストラアジアを表現するに相応しい内容でした。
2008年2月25日(月)/午後8時開演/ソウル世宗文化会館
1、南道アリラン(白大雄作曲)
2、二泉映月(劉文金編曲、二胡協奏曲)
3、祇園精舎(秋岸寛久作曲、琵琶協奏曲)
4、伽耶誦(朴範薫作曲、伽耶琴協奏曲)
5、源(唐建平作曲、馬頭琴協奏曲)
6、シンモトム(朴範薫作曲、サムルノリ協奏曲)
(アンコール曲は、「花好月圓」「ソーラン節」「アリラン」)
KBSテレビの収録もあって、ゲネプロは衣装をつけて本番どおりに行われました。お客さまはインターネットなどで応募し抽選に当たった方ということで、満席とのこと。大統領就任という世界が注目するシーンにオーケストラアジアがいるということの光栄は、メンバーの誰もが感じていたことでしょう。
リハーサル中に雪がソウルの街を白く蔽いましたが、コンサートは熱狂に包まれ、会場に大統領が来ていることが告げられたときはまさに最高潮に達したのでした。
アンコールまで終了したとき大統領夫妻が舞台に現れ、指揮者、ソリスト、メンバーらと握手され、自らの大統領就任の報告と決意、そしてこのコンサートの喜びを穏やかな笑顔で言葉にされました。上の写真は楽屋のモニターを撮影したもので、下の写真は深夜に放送されたテレビの画面のものです。
コンサートは大成功に終わりました。明日は帰国ということもあり、ささやかな打ち上げの意味で遅い食事に出かけました。行った先でわかったのですが、さっきのコンサートが深夜0時35分からKBSで放送されるというので、店に頼んでここでテレビを観ることにしました。こういうときはみんなで観ると本当に楽しいですね。たっぷり2時間ノーカットの番組でしたが、群集心理が働いてワイワイ声を上げながら自分たちを鑑賞したのでした。そしてあらためてオーケストラアジアの素晴らしさを認識したのでした。
2008年2月27日水曜日
韓国大統領就任祝賀公演(5)
2月25日(月)。いよいよ大統領就任式当日です。私たちのスケジュールは昼過ぎのホール入りまで自由でしたので、コンビニで食料を買い込み、テレビの生中継を観ることにしました。以下の画像はKBSのテレビ放送画面を撮影したものです。
中継放送は大統領夫妻が自宅を出るところから始まりました。住民が小旗を振って祝福し、二人のこどもがヴァイオリンで佳き日の音楽を奏でます。喜びの大統領が車に乗り込むとヘリコプターが追いかけ、空から映す長い車列の映像はなかなか迫力がありました。
いよいよ国会議事堂に到着し、ここから長い距離を歩くのですが、大統領を最初に出迎えたのは誰あろう、我がオーケストラアジア創立の立役者で韓国国楽界のカリスマ、朴範薫(パク・ポンプン)氏であります。朴範薫氏はソウル中央大学の現職の総長でもあり、今回の就任式典全般の準備委員長(実行委員長)を務められたのです。
大統領のそば近く、後見のように寄り添う赤マフラーの人物が朴範薫氏。
新大統領の演説は、言葉はわかりませんが、力みや気張りのない穏やかな決意の込められたもののように感じられました。福田首相も出席され、早速外交も始まったようです。是非日韓やアジアの友好と平和の実現に力を尽くしていただきたいと希望しています。
中継放送は大統領夫妻が自宅を出るところから始まりました。住民が小旗を振って祝福し、二人のこどもがヴァイオリンで佳き日の音楽を奏でます。喜びの大統領が車に乗り込むとヘリコプターが追いかけ、空から映す長い車列の映像はなかなか迫力がありました。
いよいよ国会議事堂に到着し、ここから長い距離を歩くのですが、大統領を最初に出迎えたのは誰あろう、我がオーケストラアジア創立の立役者で韓国国楽界のカリスマ、朴範薫(パク・ポンプン)氏であります。朴範薫氏はソウル中央大学の現職の総長でもあり、今回の就任式典全般の準備委員長(実行委員長)を務められたのです。
大統領のそば近く、後見のように寄り添う赤マフラーの人物が朴範薫氏。
新大統領の演説は、言葉はわかりませんが、力みや気張りのない穏やかな決意の込められたもののように感じられました。福田首相も出席され、早速外交も始まったようです。是非日韓やアジアの友好と平和の実現に力を尽くしていただきたいと希望しています。
韓国大統領就任祝賀公演(4)
24日のリハーサルは午後1時に終了させ以後自由な時間になりましたので、それぞれショッピングなど市内観光に出かけました。
私たちは仁寺洞(インサドン=浅草のような地区)と明洞(ミョンドン=銀座のような地区)を楽しむことにしました。まずはインサドンです。
観光客か買物客か、なかなかの人出です。観光客相手の土産物屋も多く、日本語で接客する店が多いのは相変わらずの風景といえるでしょうか。
道路は歩行者天国で(もしかしたらこの日は日曜だからか)、餅をついてふるまっていました。下の写真はある店のショーウィンドーですが、この人形といい餅つきの姿といい、韓国の伝統的な暮らしを想像させてくれました。
1時間ほど街を楽しみ、セブンイレブン前に集合して次はミョンドンに移動です。
インサドンからミョンドンへは歩いて移動です。ここから南大門市場へ向かったメンバーもいました。下の写真はソウル市内に近年よみがえった「清渓川(チョンゲチョン)」という憩いの水辺です。水路自体は李朝時代から存在していたそうですが、戦後の高度成長による開発で蓋をされ清渓川高架道路が造られました。しかし数年前、新大統領がソウル市長の時代に高架道路を撤去し再び川の存在を元に戻したということです。
明洞(ミョンドン)はさすがの人出で、それこそ手をつないで歩かないと迷子になりそうなくらい。それにしても私たちが通りかかると必ずすぐに日本語で売り込みがかかるのが不思議でした。やはり似ているようでも日本人はそれとすぐわかるのでしょうか。
そんな風にあちこちで呼び止められながら、防寒耳あてやらマフラーやらキーホルダーやら、安い値段の買物をして楽しんだのでした。
私たちは仁寺洞(インサドン=浅草のような地区)と明洞(ミョンドン=銀座のような地区)を楽しむことにしました。まずはインサドンです。
観光客か買物客か、なかなかの人出です。観光客相手の土産物屋も多く、日本語で接客する店が多いのは相変わらずの風景といえるでしょうか。
道路は歩行者天国で(もしかしたらこの日は日曜だからか)、餅をついてふるまっていました。下の写真はある店のショーウィンドーですが、この人形といい餅つきの姿といい、韓国の伝統的な暮らしを想像させてくれました。
1時間ほど街を楽しみ、セブンイレブン前に集合して次はミョンドンに移動です。
インサドンからミョンドンへは歩いて移動です。ここから南大門市場へ向かったメンバーもいました。下の写真はソウル市内に近年よみがえった「清渓川(チョンゲチョン)」という憩いの水辺です。水路自体は李朝時代から存在していたそうですが、戦後の高度成長による開発で蓋をされ清渓川高架道路が造られました。しかし数年前、新大統領がソウル市長の時代に高架道路を撤去し再び川の存在を元に戻したということです。
明洞(ミョンドン)はさすがの人出で、それこそ手をつないで歩かないと迷子になりそうなくらい。それにしても私たちが通りかかると必ずすぐに日本語で売り込みがかかるのが不思議でした。やはり似ているようでも日本人はそれとすぐわかるのでしょうか。
そんな風にあちこちで呼び止められながら、防寒耳あてやらマフラーやらキーホルダーやら、安い値段の買物をして楽しんだのでした。
韓国大統領就任祝賀公演(3)
韓国大統領就任祝賀公演(2)
2月22日(金)、25日に行われる李明博韓国新大統領就任式の祝賀演奏会オーケストラアジア公演のため、オーケストラアジアジャパンの面々はソウルに向けて出発です。羽田から金浦空港の空路で、まずは羽田空港にて楽器の荷降ろしから仕事が始まります。
降ろした楽器をロビーまで運び、税関の検査後航空会社に渡します。こうした作業もメンバーが自分たちでするのです。
金浦空港に到着し、用意されたトラックに楽器を積み込んでまずは一安心。
ホテルは江南(カンナム)地区にあるインペリアルパレスホテル。五つ星の高級ホテルでした。
周辺はオフィス街のようですが、近くにコンビニもあり助かりました。隣のカラオケ「どーも」という店には特に用事はありませんでしたが。
降ろした楽器をロビーまで運び、税関の検査後航空会社に渡します。こうした作業もメンバーが自分たちでするのです。
金浦空港に到着し、用意されたトラックに楽器を積み込んでまずは一安心。
ホテルは江南(カンナム)地区にあるインペリアルパレスホテル。五つ星の高級ホテルでした。
周辺はオフィス街のようですが、近くにコンビニもあり助かりました。隣のカラオケ「どーも」という店には特に用事はありませんでしたが。
2008年2月21日木曜日
韓国大統領就任祝賀公演(1)
韓国の新大統領・李明博(イ・ミョンバク)氏の就任式が2月25日に行われ、日本からも福田首相ほかお歴々が、世界からもVIPが多数出席されることになっている筈ですが、なんとオーケストラアジアも呼ばれ、この記念すべき行事に花を添えることになりました。式典の行われる日の夜、ソウルの世宗文化会館という大劇場で、オーケストラアジアによる祝賀コンサートが計画されたのです。
我が日本チーム(オーケストラアジアジャパン)も翌日に控えた渡韓を前にリハーサルに余念なく、東アジアの連帯を体現する芸術団として、よき日にふさわしい音楽を奏でようと意気込んでいます。リハーサル中には共同通信の取材も入り、来る日のオーケストラアジアは世界平和にもつながる重要な存在意義を世界に発信されることでしょう。
我が日本チーム(オーケストラアジアジャパン)も翌日に控えた渡韓を前にリハーサルに余念なく、東アジアの連帯を体現する芸術団として、よき日にふさわしい音楽を奏でようと意気込んでいます。リハーサル中には共同通信の取材も入り、来る日のオーケストラアジアは世界平和にもつながる重要な存在意義を世界に発信されることでしょう。
2008年2月11日月曜日
2008年2月5日火曜日
和楽器ワークショップ大久保編
今日は新宿区の小学校で今年3回目のワークショップでした。この学校では去年も同じ時期に開催されました。今回は4、5年生45名が対象で、例のとおり参加児童のすべてが箏(こと)、三味線、尺八、小鼓(つづみ)の4種の和楽器を体験し、最後に「さくらさくら」を合奏するという構成です。児童の反応は冒頭のデモンストレーション演奏の鑑賞から積極的で、プロの演奏者の弾く姿に見入りながら、随所で感嘆の声があがっていました。学校には箏が10面備わっていましたし、太鼓も随分充実した道具が揃っていましたので、日頃の取り組みがなされていることがわかります。各楽器15分の体験ですが、こどもたちは無駄なく吸収していきますので、15分は短くはありません。まとめの「さくらさくら」も華やかな合奏になりました。
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