2008年5月29日木曜日

佐世保でバースディー


 5月18日。佐世保公演のメンバーの中の二人がこの週、誕生日を迎えるということで、レストランでお誕生会と相成りました。佐世保に来る度にほぼ立ち寄る「れすとらん門」であります。定番のレモンステーキを美味しくいただき、帰りに佐世保バーガーを買って帰るという、これもほぼいつものパターンでありました。

映画は楽し


防府でちい散歩(4)最高の人生

防府でちい散歩(3)天満宮

 さて、防府天満宮であります。904年に創建された日本最初の天満宮だということを初めて知りました。菅原道真は901年に京都から太宰府に左遷され903年に亡くなったのですが、太宰府では905年から919年にかけて社殿が建立されたようです。北野天満宮に祀られたのは947年、湯島天神に合祀されたのは1335年のことだそうです。


 長い石段を上って神殿に出ると、空は青く樹は緑。信仰の場は空気も凛として透明でした。

防府でちい散歩(2)萩往還

 「山頭火の小径(こみち)」から、今度は「防府天満宮」に向きをかえて歩くと、「萩往還」という石碑が目にとまりました。萩往還は長門の国「萩」と、周防の国「三田尻(現在の防府)」を結ぶ全長53kmの街道で、西国街道(山陽道)に連絡させて参勤交代の道として整備されたとのこと。名所旧跡も多い歴史街道のようです。


 まるで「ちい散歩」のように歩いて行くと、「兎屋」という蕎麦屋が。手打ちに目がない私としては素通りする手はありません。中国地方では出雲そばなど、関東や信州とは違うタイプだと思いましたが、ここは信州そばでした。ひとまず「もり」600円を一枚頼んでみたところまずまずでしたので、「田舎」800円も一枚追加しました。つゆをそば猪口に入れて出すのはいかがなものかとは思いましたが、なかなかいいお店ですから機会があったらまた寄ってみたいと思いました。

 蕎麦を二枚いきましたので、お昼はこれでよさそうでしたが、天満宮まで来たところで、向かいに気になる店をみつけてしまいました。まったく普通のお宅の塀に「茶がゆ 茶ゑん」と書いた板。「手づくり さつまいもケーキ ごまケーキ」と手書きした紙も貼ってあり、思い切ってガラッと開けると本当に普通のお宅に上がるよう。美人母娘に迎えられたものですから、すっかりその気になりまして、「茶がゆ(かきもち入り)」700円をいただくことにいたしました。 

 居間でくつろぐ感じで時間が流れ、実にどうも結構なひとときでありました。

防府でちい散歩(1)山頭火

 5月15日。この日は休演日で完全フリー。
 県を越えて宮島観光に出かける人、秋吉台に向かう人などそれぞれ休日を楽しむことになりました。私は旅先での休日は大概映画と決めているので、ひとり映画鑑賞会にいたしました。徳山の映画館には「靖国」のポスターが貼ってありましたがこれはまだ上映前。防府のサティで「最高の人生の見つけ方」が観られるようなので防府に行くことにしました。徳山から防府はそんなに遠くありません。

 防府駅に降り立って初めてわかったのですが、ここは山頭火の故郷なのですね。まずはサティに寄って14:00の回のチケットを手に入れてから、山頭火をたずねることにしました。(俳人種田山頭火生誕地跡)

 山頭火の生まれた家は裕福だったそうですが、やがて故郷を離れることになるのですよね。「雨ふる故郷ははだしで歩く」

徳山のインド

 5月13日は山口市湯田温泉に宿泊。14,15日は徳山に連泊でした。
 湯田温泉では「だんだん茶屋」という居酒屋でしたので、この日徳山ではインド料理と、夜の楽しみは日替わりバラエティーであります。

 店の名前は「ナマステ」でオーナー(右)はネパール人。店のアイドル(中央)と我がチームのアイドル(左)との記念写真であります。

 写真を撮るのも忘れて食べ散らかしてしまいましたが、たまにはカレーが美味しいですね。メンバーの中には若い頃インド、ネパール放浪体験者がいて話は盛り上がりっぱなし。会話がはずむから食事も美味しいということなのでしょう。店にはインドの小物やら服も置いてあり、ふたりが服を買いました。ひとりは自分用に、もうひとりは奥さん用に。値切りたおして買物も楽しみ、私はホテルに戻りましたが、このあと屋台を楽しんだメンバーもいるのですから、旅を楽しむことにかけてはみんな頼もしいばかりであります。

田園のイタリアン

 5月12日。無事公演初日を終え美祢市に宿泊。今夜は趣向をかえて洒落たイタリアレストランに。
 上の写真ならどこかの街角にも見えるこの店は、下の写真のこんな景色の中にあるのです。この写真ではよくわかりませんが、水辺に鶴が2羽いたりして。
 我われは常に低予算で楽しむことをモットーにしているのですが、店長はにこやかに理解し、見事にディナーを演出してくれました。店内の雰囲気もよく、レジをいったん済ませたあとに思い直してスィーツを楽しむことに。ですが居心地のよさに甘えてついには閉店時間オーバーとなり、楽しみもいい加減にするべきだと反省するハメになってしまいました。

萩は「いすず」の女将さん


 夜に演奏メンバーが到着、遅い夕食に出かけました。この日は日曜日でもあり町は随分静かでしたが、みつけた店は季節料理「いすず」。ガラッとあけて気がつきましたが、ここには5年前にも来ていました。女将さんの顔を見て急激に記憶がよみがえり、あとはもう馴染みの店のよう。刺身やらウニ丼やらあら煮やら。脳梗塞で倒れたのに2週間で店に復帰したという豪快な女将の止まない会話もご馳走で、山口演奏旅行は笑いのうちのスタートでした。
 知りませんでしたが、ここは萩でも指折りの有名店だったようです。

萩博物館

 秋吉台を見終わって、この日の宿泊地萩市に入ったのはまだ昼前。ホテルのチェックインにも間があるし、本日ふたつめの観光は萩博物館です。


 長屋門が正面入口で、武家屋敷の区域の景観とマッチ。いい雰囲気です。


 長屋門をくぐって正面に博物館の建物があるのですが、その前庭になんと消防車。

 昭和7年に導入された、アメリカ製のレオ消防ポンプ自動車であります。市の財政が44万円であった当事、1万円の寄付を募って、8,600円のこの消防車とトラックを購入したのでそうです。輸入はヤナセ。その後この消防車は昭和38年まで働いたとのこと。敬礼。(わたくしは消防団員であります)

 館内には有料エリアと無料スペースがあり、無料スペースには「御船(おふね)」と呼ばれる山車が飾ってありました。住吉神社の夏祭りに曳かれるそうで、御船の上では囃子が奏されるようです。

 館内には「まち博カフェ」がありまして、食欲をそそるメニューが揃っておりました。写真は「萩三旬丼」950円で、その日萩港にあがった魚が使われています。この日は、背付アジ、平目、ヒラソ(ヒラマサ)でありました。時期によっては真鯛、剣先イカ糸造り、シロサバフグのタタキなども。
 新鮮な魚の味は満足でしたが量が少し足りませんでしたので、もう一品。「見蘭牛ローストビーフ丼」950円が魅力でしたが、残念なことにこれは完売。妥協して「和牛ハヤシライス」650円をいただきました。
 萩市見島の見島牛は、和牛のほとんどが外来種との交配で作られた中で、外来種の影響を全く受けていないそうですが、見島牛の雄とホルスタインの雌との交配によってできたのが見蘭牛なのだそうです。萩は魚も肉も美味いのだと知りました。

秋吉台と秋芳洞

 5月11日。新門司で九州に上陸したわけですが、ここから陸路、関門橋を戻るかたちで萩市に向かいます。高速道路は美祢で降りるのですが、美祢といえば秋吉台。急ぐ旅ではありませんので、観光することにしました。ここらは車のよいところ。

 まずは秋芳洞です。岩手の龍泉洞(去年行きました)、高知の龍河洞と並び称される鍾乳洞ですね。

 秋芳洞の入口付近。龍泉洞もそうでしたが、湧き出る水のきれいなこと。

 秋芳洞を抜けて地上に出ると、秋吉台が広がります。カルスト台地の風景は、よく見る自然とはやはり異質で、地球を感じるようでした。
 たしか以前には秋吉台で現代音楽祭が開催されていた時期があったと思います。

瀬戸内海航路

 山口県と佐世保市での公演のために、私は楽器車で移動です。5月10日、東京から大阪まで走り、瀬戸内海をフェリーで渡ります。大阪南港20:00→新門司港08:00と、深夜12時間の船旅です。


 早朝、海の朝が明ける頃。しかし空は曇天で、爽快感はいまいちでした。

 朝食は900円のバイキング。納豆さえあれば満足ですが、旅に出ると野菜不足になりがちですから、野菜も積極的に摂取。

 さあ、新門司に接岸です。ここから関門海峡を戻り、萩を目指して走ります。

佐世保公演


 山口公演の翌週、5月19日には佐世保公演でした。佐世保はほぼ毎年来ている感じです。この日は雨で本番直前が最も強く、会場の体育館の屋根を打つ雨音で演奏が聴きにくく、かなり慌てましたが無事演奏会を開くことができました。演奏環境はいろいろですが、おおらかに順応してくれるメンバーには毎度感謝しています。

 写真はリハーサル風景です。

山口公演


 5月11日から16日まで、山口県内で学校公演でした。萩、長門、美祢、小野田、山口、下松、岩国と各地を回ります。山口県での公演は5年ぶりぐらいになる筈ですが、萩、美祢以外は初公演地でした。

 写真はリハーサル風景です。

パソコン退院


 2005年から使いはじめたノートパソコンですが、キーボードの不具合により入院することになりました。無事交換手術を終えて、一昨日帰ってきたというわけです。
 しばらくブログを放っておいた言い訳でもありますが。