2008年8月30日土曜日

飛翔 国立劇場の夏


 8月30、31日の二日間、国立劇場大劇場にて、第19回全国高等学校総合文化祭優秀校東京公演が開かれ、一日目の今日、鑑賞に行ってきました。高校総合文化祭はすでに32回を数え、今年は8月6日から10日まで群馬県で開催されました。その参加校から「日本音楽」「郷土芸能」「演劇」の各部門の優秀校が、この東京公演に出演するというわけで、国立劇場を使う東京公演は今年で19回目ということです。
 時間の都合で「演劇」は鑑賞できませんでしたが、「日本音楽」2校と、「郷土芸能」2校を鑑賞しました。「日本音楽」は2校とも箏曲で、神奈川県神奈川学園高校が牧野由多可作曲「花舞」を、兵庫県立北摂三田高校が長澤勝俊作曲「雪三態」を演奏しました。さすが優秀校だけあってレヴェルも高く、なにより清々しい演奏に好感をもちました。「郷土芸能」は静岡県立修善寺工業高校が組太鼓「天城連峰太鼓『天嶺』」を、大分県立由布高校が神楽「貴見城」を上演しました。じつは太鼓の修善寺工高とは、オーケストラアジア室内合奏団(アンサンブル羅音)の伊豆公演で共演しているのです。なかなか見事なパフォーマンスで、若さの輝きは眩しいばかりでした。由布高校の神楽もこれまた見事なもので、海彦山彦の物語ですが、剣戟のシーンなど見せ場もあって楽しませてくれました。
 高校総合文化祭は、運営にも生徒が参加しているそうで、この舞台の司会進行も高校生がやっていました。甲子園の野球大会やインターハイなどスポーツのイヴェントに比べれば地味な催しでしょうが、文化庁はじめ関係機関には一層の支援をしていただき、長く続くことを期待します。

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