2008年2月27日水曜日

韓国大統領就任祝賀公演(6)

 コンサート会場は、3000人収容の世宗文化会館です。プログラムは初期のレパートリーと昨年のツアーの演目から選ばれた、いまのオーケストラアジアを表現するに相応しい内容でした。


2008年2月25日(月)/午後8時開演/ソウル世宗文化会館
 1、南道アリラン(白大雄作曲)
 2、二泉映月(劉文金編曲、二胡協奏曲)
 3、祇園精舎(秋岸寛久作曲、琵琶協奏曲)
 4、伽耶誦(朴範薫作曲、伽耶琴協奏曲)
 5、源(唐建平作曲、馬頭琴協奏曲)
 6、シンモトム(朴範薫作曲、サムルノリ協奏曲)

 (アンコール曲は、「花好月圓」「ソーラン節」「アリラン」)



 KBSテレビの収録もあって、ゲネプロは衣装をつけて本番どおりに行われました。お客さまはインターネットなどで応募し抽選に当たった方ということで、満席とのこと。大統領就任という世界が注目するシーンにオーケストラアジアがいるということの光栄は、メンバーの誰もが感じていたことでしょう。


 リハーサル中に雪がソウルの街を白く蔽いましたが、コンサートは熱狂に包まれ、会場に大統領が来ていることが告げられたときはまさに最高潮に達したのでした。


 アンコールまで終了したとき大統領夫妻が舞台に現れ、指揮者、ソリスト、メンバーらと握手され、自らの大統領就任の報告と決意、そしてこのコンサートの喜びを穏やかな笑顔で言葉にされました。上の写真は楽屋のモニターを撮影したもので、下の写真は深夜に放送されたテレビの画面のものです。


 コンサートは大成功に終わりました。明日は帰国ということもあり、ささやかな打ち上げの意味で遅い食事に出かけました。行った先でわかったのですが、さっきのコンサートが深夜0時35分からKBSで放送されるというので、店に頼んでここでテレビを観ることにしました。こういうときはみんなで観ると本当に楽しいですね。たっぷり2時間ノーカットの番組でしたが、群集心理が働いてワイワイ声を上げながら自分たちを鑑賞したのでした。そしてあらためてオーケストラアジアの素晴らしさを認識したのでした。

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