2008年1月14日月曜日

ありがとうさようなら

 恩師・鈴木清三(オーボエ)、恩人・長澤勝俊(作曲)おふたりの通夜でした。

 長澤さんとはお通夜の始まる1時間程前にお会いし、お別れをしました。きれいに飾られた祭壇と、人柄がよくあらわれている遺影が印象的で、長澤さんの思い出をあらためて胸に刻みこんできました。

 鈴木先生の遺影も、在りし日を彷彿とさせるいいお写真でした。お清めの場に飾られた写真を携帯カメラに収めさせていただきましたが、蛍光灯の灯りが映りこんでしまい少し残念ではあります。小澤征爾さんもみえていましたが、先生の功績は誰もが認めるところです。

 長澤さんは「長澤ぶし」と呼ばれる独自の音を持っていらっしゃいましたし、鈴木先生も「ぼちゃんトーン」と呼ばれる独自の音色を持っていらっしゃいました。享年84歳(長澤)と85歳(鈴木)。ほぼ同じ年齢を生きたおふたりは、いまほどアカデミックな教育体制のないときに、だからこそといえるかもしれませんが、独自の音楽を身につけ、一時代をつくった人だったのです。なにもないことが情熱と創意を生むのでしょうか。おふたりの心の強さを感じています。おふたりが音楽家として生きて下さったことに感謝しています。

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