2007年7月30日月曜日

高校生の憲法前文


 昨日は参議員選挙でした。結構遅い時間までテレビの選挙特番を観ていましたが、テレビを観ながら「高校生が書いた憲法前文」というのを思い出していました。何年か前の朝日新聞天声人語で紹介されていたのをなんとなく覚えていて、「ソコソコの国」といったようなフレーズを、曖昧ですが記憶していました。昨日の選挙であらためてこのことが気になり、インターネットで検索してみたのです。
 私が覚えていたのは、2001~02年・中央公論の読者参加企画「夢の憲法前文をつくろう」のうち「高校生特集 夢の憲法前文甲子園大会」に応募して優秀賞に選ばれた作品でした。岡山県の県立高校の当時2年生の女子だということです。この企画はにもなり、CDもつくられていました。

 「全くもってタイシタコトのない/世界的にみてソコソコの国がいい。/立派な国にして行こう!とか言うけど/立派だからいいなんて/いったい誰が決めたん だか…。(中略)世界なんていう単位で/立派で一番!になる必要はあるのか。/私たちから見て一番幸せになれる国。/そうなる必要は大いに/有(あり)。 (後略)」

 著作権の問題などから引用がどこまで許されるかわかりませんが、こういう見事なセンスに感動します。このところ政治家のミットモナサが随分メディアに流れましたが、みっともない大臣をみっともなくかばっておいて「美しい国」もないものです。「ソコソコの国」の方がずっと、わたしたちを幸せにしてくれるのではないでしょうか。

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