2007年11月17日土曜日

宮崎公演(2)

 宮崎公演第1週は12日から16日まででしたが、その最終ステージで楽しいことがありました。
 16日午後、宮崎県美郷町南郷多目的センターには地区内5校の小中学生が来てくれました。オーケストラアジアジャパンの学校公演では、鑑賞だけでなく体験もしてもらえるよう心がけて、限られた時間の中で打楽器や尺八などに触れてもらっています。中学生だと選択音楽の中で箏で「さくらさくら」をならったりすることもあるので、客席に呼びかけて飛び入りで弾いてもらうこともあります。全員が楽器体験ができなくても、仲間が体験するのを見て興味をふくらませる効果があるのです。
 で、この日はこうでした。

司会:この中で三味線を習っている人いますか?
客席:(何人かオズオズと手が上がる)
司会:オッ。じゃ、あなた、ちょっとこちらへ。

と、その女子生徒に話しを聞いてみると、地元の盆踊り(いだごろ踊り)のお囃子を学校で習うのだということでした。

生徒:これは踊りがあるんです。
司会:じゃ踊りもやってもらおうか。誰か踊れる人(と客席に)。

5人の女子生徒が舞台に。

司会:じゃ、お願いします。
生徒:太鼓がないと・・・。

すると客席から男子生徒の声。「僕がやります」

司会:それでは、どうぞ。
生徒:唄がないと・・・。
司会:えーっ、唄もあるんだ。唄えるひとは?(と客席に呼びかける)
客席:みんな唄えまーす。

というわけで全てが揃い中学生の「いだごろ踊り」が披露されました。こういうハプニングは大歓迎。こどもたちとのこうした触れ合い、しかもこのような予定にないことのほうがむしろこどもが自然でとてもいいですね。いや感激しました。

 「いだごろ」とは鮎に似た川魚で、稚魚は「あぶらめ」というのだそうです。「いだごろ踊り」は江戸中期頃から大分県南部から宮崎県北部にかけて広く踊られていた盆の供養踊りで、現在は美郷町南郷区でしか踊らなくなっているのだそうです。ここ美郷町南郷地区は「百済の里」であり韓国扶余(プヨ)との交流があるそうです。会館にはサムルノリの楽器もあって、地元の人が演奏するそうです。

2 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

あはははは!!それはみたかったなあ。奈良さんの喜ぶ顔が見えてきます。

奈良義寛 さんのコメント...

>kinnyaさん

そりゃぁもう感動ものでしたよ。メンバーにも聞いてみて下さい。ホントに楽しかった。