2007年11月23日金曜日

泣きました「続・三丁目の夕日」


 今日から3連休。私も旅先の佐賀で連休というわけです。来週長崎県に入るまでの間、かつて常宿的に毎年利用していた佐賀市内のビジネスホテルに逗留して疲れをとることにしたのです。このホテルは極めて庶民的なビジネスホテルでその分気が置けず、朝食バイキングサービスあり、サウナ付大浴場あり、大規模コインランドリーありで、連泊するにはうってつけなのです。私は旅の仕事で休みがあるとよく映画館に行くのですが、佐賀にはイオンショッピングセンターがありイオンシネマがありますから、ここへ行けば食事して映画を観てと、ひとりでも遊べますから便利です。
 で、今日は「ALWAYS 続・三丁目の夕日」を観てきました。

 物語の時代は昭和の半ば頃でしょうか。東京タワーの完成が昭和33年で、煙草屋の店先に「美智子妃殿下御懐妊」の貼り紙がしてありましたから、それは34年(1959)になると思います。私が当時小学4年か5年生ですから、登場するこどもたちと同じくらいということになるでしょう。いや、まずは懐かしかったですね。CGを随分使っていると聞いていましたが、どれがCGでどれがセットかよくわからないほど。当時の東京がよく再現されていました。車の走らせ方(その量と車種)もよく計算されていて、スバル360とダットサンとミゼットが多く、トヨペット、オースチン、ヒルマンなんかをハイソなところにうまく使っているようでした。人々の暮らしぶりもこのとおりで、茶の間やお勝手もウチとよく似ていました。物語はそうした暮らしの中の出会いや別れなどが大袈裟な事件なしに綴られて違和感がありません。あのころ人は健気だったのですね。原作の漫画は昔愛読していましたが、映画もまた脚本がよいのでしょう。質のよい喜劇の要素もありますので楽しく観ることができました。しかしそれでも泣かされました。何度かこらえた涙がそのうちこぼれて唇に落ちてきたのですが、それでも我慢していると段々スクリーンがにじんできちゃいました。しょうがないから周りに気づかれないように顔を拭いたのですが、それからは何かというと目が潤んでくるので困りました。しかし無理やり泣かされたわけではないのでかえって爽快で、笑いと涙は健康にいいのかもしれませんね。
 いや、いい映画でした。

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