2007年11月24日土曜日

映画「マイティ・ハート」

 本日もまた佐賀のイオンシネマにてひとり映画鑑賞会でした。今日は、「マイティ・ハート」というアメリカ映画でした。この映画は、9・11テロの翌年、2002年のパキスタンで起きたテロリストによるジャーナリスト誘拐事件を基に、生存を信じて夫を待ち続けた妻の30日間を描いた愛の物語です。制作はブラット・ピットというのも興味がありました。誘拐されて殺された夫はかなり優秀なジャーナリストであったようで、奥さんもまたジャーナリストです。この奥さんが書いた実話をもとに映画化したわけですが、事件のとき奥さんは妊娠しており、事件のあと男の子を出産し二人でパリで暮らしているシーンが流れて映画は終わります。「愛と絆」の副題はよく表現されていて感動しました。が一方で「聖戦(ジハード)」と呼ばれるどうしようもない悲劇についても考えさせられました。政治と宗教の問題は、浅学非才の輩に語れるほど簡単ではありませんのでパスしておきますが、ちょっとだけ言うならば、騎兵隊(アメリカ)とインディアン(イスラム世界)という昔の西部劇的構図が薄く見えるようで少し気になりました。これはアメリカ映画というかアメリカの中にずっと浸透している傾向なのでしょうか。テロは憎むべきですが、地球にはいくつかの世界があるわけで、違いに対してどのようなまなざしを送るか。世界のありかたというようなことを考えてしまったとだけ記しておきます。

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